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     貴婦人陵辱U 被虐のマッサージ             筆者あーくん

 女同士の意地とは凄いものだ。男は武器を取って戦うが、女は心で戦う。
 この辺りの街を統治しているマチルダという女性も、対抗心と見栄の塊のような女性であった。

「あの女が……どうして綺麗になったのか調べなさい」

 これが、召使いに命令された内容だった。
 この物語はここから始まる。
 どうしてあの女が綺麗になったのかを、調べるために……
 そして、ここにいるのがパルテとミウというメイドだ。

「秘密にするように言われてるの」
「そこをなんとかお願いします」
 ペコッと頭を下げるパルテ。とにかく、奥方の機嫌がよくなるにはこれしかない。

「困ったわねえ〜」
 しかめっ面をする召使いさん。このパルテの目の前にいるのは……

 なんと……マチルダ様のライバルの召使いさんだ。
 ご主人様同士はライバルでも、メイド同士は仲良しらしい。

「じゃあ、私が言ったではなく、噂で聞いたってことにしてくれるかしら?」
「うん、情報屋から聞いたことにするから」
 期待に胸が膨らむパルテ。ミウも横で興味津々に待っている。

 マチルダのライバルの召使いは、静に話を始めた。



 マチルダ・マテリア。この街を統治するアーリー家の代行当主。
 そして、もう一つの肩書きが、最高執政官の娘の一人。
 代行当主とは、当主の妻が、主である夫がなくなり、息子が幼少の場合、任命される。
 マチルダは、結婚して5年で夫を失った。そして、10歳になる一人息子がいる。
 子供が18歳になるまで、代行統治としての地位を得たのだ。
 だが、当の本人は、あまりうれしくはない。

 財産をある程度好きなように使えるのはうれしいのだが、当主の仕事はいろいろと大変なのだ。したくもない外交の交友もしないといけない。毎日のようにある書類の山。
 ストレスも凄いのである。

「はあ〜」
 ぐったりのマチルダ。椅子にもたれている。美しい胸がはだけている。
 薄いピンクのドレスは、まさに美の引き立てのにはふさわしい。
 まさに豊満という言葉が正しいマチルダの肉体。結婚は16歳の時だった。
 政略結婚の一つでもあったマチルダの結婚。
 下には弟が二人。
 弟達は、中央の政界に進出している。若き貴族の青年政治家だ。
 対して、そういう政治など興味のないマチルダだが、結婚は父の意向で、この国の地方当主としては結構な勢力の家に嫁いだ。そこで一人の息子を産んだ。
 今のマチルダの願いは、この息子が間違いなく後を継ぐことである。
 まちがってもあの美少年……義理の息子の手に渡らせることになってはいけないと思っている。

 彼女の趣味の一つに、鏡で自分の身体をチェックする趣味がある。

 典型的なナルシストだが、確かにその肉体は完璧だ。
 出るところは出て、引っ込むべき所は引っ込む。さらに、肉のつき方が非常にいやらしい。男にむしゃぶりついてくださいというような肉体なのだ。
 
 夫は5年後に亡くなった。夫婦仲はまあまあだったらしい。
 そして、この国の貴族の跡継ぎの慣例の沿って代行当主になった。
 それからはまさに忙しい日々。

 だが、ナルシストゆえに、身体のケアは暇を見つけてはバッチリである。
 ボディのケアにも非常にうるさい。
 美しさなら街一番どころか、国一番とさえ心では思っている。
 確かに……

 美しい。

 胸から腰、ヒップライン。すべて完璧な豊満肉体。
 これをほっておく男は、ロリコンぐらいだ。
 28歳にはなったが、熟れた肉体は健在。今でも男達の憧れの的である。
 再婚の話もあったが、代行当主のため、すべて断ってきた。
 結婚をすれば、へたすると、いろいろややこしくなるからだ。
 まずは、確実に息子に跡を継がせるために。

 子供が18歳になるまでは、油断は出来ない。
 一歩間違えれば、義理の息子に奪われるかもしれないという思いがあるらしい。

「奥方様、パルテがお話があるそうですわ」
 メイドの一人が言う。

「連れてきなさい。あなたは出払っていいわ」

 さっさと関係ないメイドを追い出す。
 パルテとミウには、特命の調査を命じているからだ。



「マッサージ?」
「はい」

 パルテが言うには、マチルダのライバル、ラミアが綺麗になったのは、ある女医のマッサージ施術だと言うのだ。

「そんなもので、あのデブが痩せたとでも言うの?」

 平気であのデブというマチルダ。よほどお嫌いのようである。
 パルテが続ける。体重100キロはありそうなラミアという貴婦人が、二年をかけてマチルダに匹敵するようなボディを持ち、男達を惑わせているという事実。
 それを成功させたのは、ヒトミという女医だというのだ。

 マチルダは、結婚した当時から、ラミアという女が嫌いであった。
 向こうもひとつの街を統治する貴族の夫の貴婦人。対抗心もあった。
 だが、彼女が心底嫌うのはその対抗心だけではない。ラミアという女は、執拗にマチルダの悪口を、風評被害のように流しているようなのである。

「信じられないわね」
「私もいろいろ聞いてみてみたのですが……」

 パルテも、マッサージだけであれだけ太っていた身体が、痩せ、綺麗になるとは思えなかった。だが、その女医の施術で、綺麗になったのは、ラミアだけではないらしい。

「ひそかに、他の奥方も女医の施術を受けているそうですわ」
「その女医とやらはどこにいるの?」
「隣街のヒューィです」

 ――ヒューィ?

 ヒューィは、ここから馬車で30分もあれば行けるところだ。
 マチルダが統治している街は非常に大きい。が、住んでいる場所は、その統治している端っこに屋敷がある。ここが、アーリー家の代々の伝統ある場所なのである。
 隣街のヒューィはすぐだ。そしてその隣街は、ライバルのラミアの夫が支配している街である。
 

「その女医は、下級医なのかしら?」
「はい、上級医は、マッサージのような卑しい施術はいたしません」
 ミウが答えた。この国では、上級医と下級医という身分制度がある。
 悲劇の身分制度と呼ばれている。

「そう」
 何か考え事をしている28歳。その表情も非常に気高く美しい。

「わかったわ」
 マチルダは何か決意したようだ。
「パルテ、ミウ、明後日……その女医に会いに行くことにします」
「え?……あっ……は、はい」
 驚いたパルテとミウ。いきなりだった。

 こうして、マチルダと二人のメイドは女医の元へ行くことになる。
 それは、マチルダの被虐の序章でもあった。



 第2章 下級女医ヒトミ

 この国では、医療行為や整体、マッサージやお灸などの行為は、すべて医者という身分の者が行うとされてきた。現在のように区別はさせてなかったのだ。医者になれば、一般の医療行為、さらに整形や整体、マッサージも出来る資格が与えられた。
 昔は医者に身分の差などなかった。
 しかし、現在……

 この国では、医者には厳格な二つの身分制度がある。

 それは下級医と上級医だ。下級医とは、その名のとおり身分が低い卑しい医という意味。
 差が出来たのは、ある美少年の悲劇のせいである。
 数十年前、国王の王妃が、美少年の医者に、惑わされ、クーデターを起こすという計画が発覚。怒り狂った王は、王妃を幽閉、少年医者を処刑、関係した家臣、家族もみな重罪にした。

 だが、それだけでは王の怒りは収まらなかった。
 王妃の肌は誰にも触れさせない、すべて俺のモノ。それが自慢の王だった。
 その王妃と関係を持ったのだ。怒りは、少年自身、家族だけでなく、その身分にまで及んだ。

 王は、クーデターを首謀したのは、平民出身であった少年という理由だけで、平民の医者はすべて下級医という卑しい身分に変えた。つまり、貴族の身分でないと上級医になれないようにしてしまったのだ。そして、下級医は蔑視する存在にしてしまったのである。
 同じ医療行為を出来る上級医と下級医。
 生まれた身分だけで、差別されるようにしてしまったのである。

 紋章を隠した御馬車が、ゆっくりと女医の屋敷の前で止まった。
 平民の女医の屋敷にしては結構豪華な大きさである。卑しい身分でも、金を稼ぐ事はゆるされているので、商売繁盛なら当然ではあるが。

 マチルダだ。顔を黒いベールで隠してはいるが、間違いない。
 横にいるのはパルテとミウの二人だけ。通常、出かける時は、別に側用人をつけるのが普通。 メイド二人は異例である。
 三人は、護衛の兵士を残して、奥へ入っていく。

 屋敷は非常に広い。これは下級医でもかなりの裕福の方だ。
 きっと、商売がうまくいっているのだろう。

「お待ちしておりました」
「あなたが、ヒトミ……というのか?」
 めがねをかけた知的美人というタイプだ。
「はい」
 落ち着いた声で言うヒトミという下級女医。

「ラミアを美しくしたのはお前なのか?」
「はい」
 落ち着いて言うヒトミ。長い髪が、非常に似合う。年齢は18歳ぐらいだろうか?

 話が続いている。どうやってラミアを綺麗に痩せさせ、あのような魅力ある肉体にしたのかを……

「私の開発した薬がございます」
「薬?」
 下級女医がゆっくりと小瓶を持ってきた。
「これを身体中に塗っていただき、私の施術を受ければ効果がありますわ」

 だからといって、はいわかりましたと言えるはずがない。
 こういうのには副作用がつきものだ。

「信じられないわね。すぐには」
 本当かしらという顔でマチルダが否定する。
「では、側にいるメイドに使ってみてはいかがでしょう?」

 ――えええええ?
 いきなりパルテとミウに降りかかる災難。

「…………」
「一気に全身に塗るのではなく、見えない部分からされてみてはいかがでしょうか?」

 ――そうね……メイドに実験させれば。

 ひどい、ご主人様だ。

「わかったわ、使って見ましょう」
「ありがとうございます」
 深々とお礼するヒトミ。商売の基本である。

「また、しばらくしたら伺います」
 
 こうして薬のサンプルを貰ってマチルダたちは帰っていく。

 その様子を窓からじっと見るヒトミ。

 ――とうとう……この時がきたのね。

 ――どうなるのかしら。
 不安いっぱいのヒトミ。だが、心の奥底は複雑だった。
 復讐という想いがゼロというのは決してない。

「いよいよですね」
「でも、来るでしょうか?」

 後ろにいる助手にクルリと振り向く下級女医。

「来るわ、あの効果を見れば……絶対に。いえ、来てもらわないと……私達は……困るのよ」
「はい、そうですね。もう決めたことですから」
 めがねをかけた表情が硬くなる。
 
 何かにおびえているヒトミとその助手達。
 何におびえているのだろうか??



 第3章 始まった施術

 ついに、実験台にされようとしている。
 パルテとミウが、マチルダの目の前で、背中の肌をあらわにした。
 
 ん?

 どうやらミウには、背中にシミが結構あるようだ。これを気にしているミウ。
 これが消えてくれたらどんなにうれしいだろう。

 ここは、マチルダの寝室である。
 十歳の息子を寝かせて、ほっと一息ついた所の夜。

「いいわ、始めて頂戴」
 お互いの背中の上半身に互いに薬を塗る。あらわになるミウとパルテの背中。
 確かにミウにはシミがあるようだ。これが消えたらどんなにうれしいだろう。

 塗るのは5分で終わった。
 お互い楽しそうに塗っている。
 それをじっと見ているマチルダ。
 といっても、女に興味があるのではない。

 あのシミがどうなるかを考えているのだ。
「じゃあ、明日にでもまた見せて頂戴、いいわね?」
「はい」
 背中に実験台として塗り終わったメイドの二人。
 こうして二人は出て行った。

 ――あんなことぐらいで……信じがたいわね。
 信じられないのは無理もないだろう。こういう化粧水などは、だいたいまやかしが多いのからだ。中には詐欺まがいのようなものもある。

 ――ふう〜
 ゆっくりとマチルダが鏡の前で服を脱ぎだした。
 
 自慢の肉体を楽しそうに見ている。
 まさにナルシスト。

 ふくよかなおっぱいは、Cカップ以上は確定。
 そのおっぱいを鏡に見せつける。そして……

 ゆっくりと揉み始めた。
 頬が赤くなったマチルダ。
 実はマチルダのオナニーはこうやってするのである。
 両手でゆっくりとおっぱいを揉み、全裸になった腰を振る。
 そして、股間をゆっくりと開けるのだ。

 立ったまま、両足を広げる貴婦人。 
 下から見れば割れ目が丸見えである。
 その割れ目は、すべて綺麗な色をしている。
 毛がない!

 そう、毛がないのだ!

 すべて剃っているらしい。
 その秘肉にゆっくりと指を入れる。国の5美人と言われる割れ目が、自分自身の指でいじられていく。

 ――う……んあっ!
 ゆっくりと顔がエッチな表情をしていく。
 これぞ、5大美人のオナニーだ。

 片手で豊満な乳房を揉み、片手で割れ目を辱めていく……
 それに合わせて、表情を変えながら、鏡に見せつけていくのだ。

「いいっ……いい……あっ……」
 さらに、片足を椅子の上に乗せる。それによって、割れ目がもっと広げられてしまう。
 そこに指を深く入れ込むのだ!

「いいっ! いいわっ!」
 悶えながら、鼻息が荒くなるマチルダ。
 この表情を見れる男は幸せである。

 こうしてマチルダは、夜な夜な自慰行為に励むのだった。



 効果は即座にあらわれた。

「うっそ〜」
 びっくりしたのはミウだ。間違いなく……

 シミが消えている!
 消えた!

 消えたのだ!
 一晩で!

 これはものすごいことだった。
 何年も悩みのひとつだったミウの背中のシミが消えた。
 それだけではない!

 肌が……

 さらに綺麗になっている!
 それは、パルテもだ。
 二人は顔を見合わせる。

 ――凄すぎ!

 早速これを、マチルダ様に報告したのであった。


 びっくりしたのは、マチルダも同じだった。
 半信半疑でいたのだから。

 だが、シミが消え、肌が美しくなったと聞けば、黙ってはいられない。
 後は副作用だ。それだけが気がかり。

 ――信じられないわ。

 確かにミウの背中のシミは見事に消えている。
 まるで隠されたように……

「身体は大丈夫なの?」
 副作用が心配なマチルダ。
「はい、今のところは……」
 表情も明るい。そりゃそうだろう。

 ――そう……

 ますます興味深々状態のマチルダ様。
 だが、まだ一日だ。もう少し様子を見ることにしたようだ。
 この自慢の肌が、副作用で汚されるのは耐えられないからであった。


 だが、一週間後……

 ついに、マチルダは下級女医の施術を受けることを決意した。


 その理由は、ミウの肌だ。
 ミウは、シミが消えたことで歓喜して、全身に薬を塗った。
 すると、全身の肌が綺麗になり、若返ったようになった。
 さらに、ミウは、活発な性格になって明るくなったのだ。

 こうなると、マチルダは、もう我慢できない。

「そうですか、それはよかったですわ」
 微笑む下級女医ヒトミ。

「本当に副作用はないのかしら?」
 ミウの肌革命が起きてから一週間。それでもやはり不安はある。

「大丈夫だと思います、今まで200人以上試しましたから」
 下級女医ヒトミが言うには、まったく副作用はないとのこと。
 まあ、商品を売るためには、都合の悪いことは言わないものだ。その事はマチルダもわかっている。

 だが……ミウのあの肌は……
 間違いなくすごい効果である。

「では、お願いしたいのだけど」
「お望みは塗るだけでしょうか? 施術ならタルミやシワにも効果がありますわ」

 ――タルミやシワまで?

 28歳の熟れた身体であるマチルダ。
 みかけは肌のタルミやシワは一切ない。
 しかし、細かい場所は、将来の懸念箇所がある。

「施術を受ければ、肌の美白効果やシミ防止などの効果も増幅します」

 確かにマッサージは、タルミやシワなどには効果がある。
 28歳の身体はこれから少しずつ衰えていくだけだ。

 だが、それでも不安はある。
 が、あのメイドの肌の効果と喜んでいる顔を見ると……

 マチルダは施術を受けてみることにした。
 

 が、同時にミウやパルテも受けることになった。
 こちらはサービス、というよりも、実験台の続きをさせるというわけらしい。
 だが、ミウやパルテも前回と違って前向きだ。

 ゆっくりとドレスが脱がされ、マチルダの肉体があらわれる。
 背中からお尻のラインも完璧!
 無駄肉は一切ない!
 いつ見ても、見るだけで人をよせつけない美しさの肉体だ。

 週何回のオナニーをこの肉体は経験している。
 抱いてと言われたら男は夢中にしゃぶりつくすだろう。

 施術のベッドにうつぶせになるマチルダ。
 同じようにパルテやミウもベッドでうつぶせになる。
 ミウもパルテも全裸だ。全裸にタオル一枚。

 ミウはかわいいタイプの胸。
 パルテは巨乳タイプのようだ。

「では、最初にシワやシミを取るローションを塗って行きます」
 下級女医の施術が始まる。


 ローションは、サンプルで渡された薬をローションタイプにしたものらしい。
 マチルダだけでなく、ミウもパルテも受けている。
 一人だけじゃないという安心感が、マチルダをその気にさせているのだろう。
 首筋から背中、脚……そしてお尻へ……

 マチルダの後姿は、タルミなどは全くない。本当に綺麗な身体だ。
 特にお尻をマッサージするたびに、柔らかい肉が、女医の手で揉み解されていく。

 それが凄くエロを想像させるのだ。
 さらに女医は、尻の割れ目の周りの肉をマッサージしていく。ヌルヌルローションが、エロスを掻きたてていくのだ。

 ――はあ〜

 うっとりとしてしまうマチルダ。
 ローションマッサージの効果だろうか?
 他の二人のメイドも至福状態。

「ご気分はいかがですか?」
 下級女医が、やさしく問いかける。

「いいわ、すごく」
 この心地よさに酔うマチルダ。28歳の身体が、女医の綺麗な手で揉まれていく。
 そして、今度は仰向けになるように言われた。

 三人は仰向けになった。
 お次は、お腹と美乳のマッサージだ。

 ゆっくりと胸の根元部分から施術をしていく女医とその助手たち。
 ミウやパルテはもう天国にいるような気分である。

 ――あ〜 最高〜

 性欲ではなく、気持ちいいという純粋な気持ち。
 これが身体を支配しているのだ。

 それに加えてマチルダは、身体の火照りまで感じている。
 美乳を揉まれるたびに、心地よい気持ちよさと、身体内部から噴きあがる強烈な火照りが、マチルダの肉体に変化を与えている。

 ――いい……なんて……心地よさ。
 美乳をやさしく揉まれるたびに、胸の奥から湧き上がる感覚。
 エロではなく、心地よい感触なのだ。

 こうして三人は、たっぷりとマッサージ施術を受けたのであった。


 効果は即日にあらわれた。
 まずは肌の美しさ。マチルダも自分自身に起きたこの喜びを隠しきれない。

 ――想像以上だわ。

 鏡に見せつけながら、裸になって自らの自慢の肉体を見る。
 間違いなく若返っているように見える。
 美乳をゆっくりと持ち上げるマチルダ。ピンクの乳首がツンと綺麗にかたどっている。
 
 美白効果も間違いなくあるだろう。
 心で微笑むマチルダ。
 なんという効果!

 こうなると、顔にもマッサージを受けたくなる。
 顔だけは、何かあると困るので今回まで敬遠していたのだ。

 パルテやミウも今頃ご機嫌だろう。

 だが、三人はまだ知らない。
 これが、メイドとご主人様の関係さえ狂わしていくことを……



 今日は休日。
 下級女医のお休みの日だ。彼女は、施術以外に、一般の風邪や病気の治療も行っている。
 だが、いくら評判がよくなっても、平民は一生下級医のままだ。一般の報酬はちょっと生活が楽になるくらい。が、評判さえよければ、金だけは稼げる。名誉は無理だが。

 数十年前のクーデター疑惑は、今でも平民の医の地位を苦しめている。
 下級医として蔑視されているのは変わらないからだ。
 が、生活には困らないお金もできた。

 しかし、彼女は満たされていない。
 いや、もうすぐ……

 満たされるかもしれない。
 嫌でも復讐という欲だけは……

「今日はラミアさまに報告の日ですね」
「そうね」

 横にいた助手二人に聞かれ、返事をするヒトミ。
 屋敷の中から、庭を見るヒトミ。

 これからのことを……じっと考えていた。


「そうか、いよいよ始まったのじゃな」
「はい」

 ヒトミが、目の前にいる女性に答える。
 この目の前にいる女性、二年前はプロレスラーのデブ体系のような身体だった。
 それが今ではマチルダの美しさを超えようとしている。
 しかし、顔つきはマチルダとは違い、腹黒いようだ。

 確かに顔は美しい、肉体もすばらしい。が、近寄りがたい雰囲気バリバリ。

「期待しておるぞ。あの女を身も心もボロボロに出来る時を」
「は、はい」
 静かに答えるヒトミ。緊張している下級女医。
 だが、本心は身も心もボロボロにするつもりなど、毛頭ないヒトミ。
 ただただ、告発され国外追放が嫌なだけで仕方なくやっているだけなのだ。


 このラミア貴婦人と出会ったのは、二年前。
 痩せるという評判のマッサージを受けに来たラミア。
 見事にラミアは綺麗になった。
 その時……ヒトミ達の秘薬の話も聞いたのだ。

 そしてその薬を……

 悪用せよと命令したのがラミアだった。
 それを……ヒトミは、最終的に受け入れた。

 最初はその気は毛頭なかった下級女医。
 マチルダが右の家臣団のグレンという男の娘と言うことを聞いても拒否を続けた。
 だが……

 彼女は屈した。
 ラミアの脅しに。
 左の家臣団の娘という出生のために。

 右の家臣団と左の家臣団。

 それは、あの美少年医と王妃のクーデター騒動が絡んでいる。
 この事件は、表向きは美少年医のクーデターとなっているが、実は違う。
 美少年は、王妃と確かに関係は持った。
 だが、クーデターなど起こす気はさらさらなかったのだ。
 ただ、王妃とのアバンチュールを楽しんだだけなのだった。
 ようは、エッチしたかっただけ。

 しかし、事はそれで終わらなかった。
 これを右の家臣団は、利用したのである。

 改革派である左の家臣団のリーダー格達を、陥れたのだ。
 クーデターは左の家臣団の謀略によるものであると。

 この国は数十年前、改革派と保守派が強固に対立していた。
 国の組織が、既得権益にがんじがらめにさせられ、衰退の動きしか取れなかったためである。この国をよくしようと改革派が力を持ち始めたのだ。それでも、王は保守派であった。正直既得権益の改革などやりたくなかった王。
 が、王族の半分近くは改革派だったため無視することも出来なかった。

 そこに王妃と少年医のスキャンダルが発覚!

 これを、右の家臣団達はすばやく利用した。左の家臣団は、少年医を使って王妃を誘惑、利用し、保守派の王を排除しようとしたと決め付けたのだ!
 そして、改革派の左の家臣団を排除すべしと王に進言した!
 王妃は、国随一の美女とうたわれる女性だった。誰にもこの女の肌は触らせぬと公言までしていた王は、怒り心頭!
 左の家臣団の幹部クラスは、国王によってすべて処刑され、親族も国外追放か、殺された。
 そして、国内の領主に、右の家臣団、及び王家に絶対忠誠を誓わせる忠誠神聖審判書に署名させた。さらに、改革派の王族にも考えを改めるようにさせたのだ。まんまと王は乗せられてしまったのだ。
 こうして、この国は、右の家臣団の価値観ですべて支配されるようになった。

 話は半年前に戻る。

 ラミア貴婦人の肉体が、デブからスレンダーに変わって落ち着いた頃であった。
 身体の恩人とさえ言われていたヒトミ。ラミア貴婦人からは深く感謝されていたのだ。

 だが、突然、ラミアが妙な事を切り出す。

「そなた、左の家臣団の血を引いている者であろう」

「え?」
 いきなり触れては困る確信を突かれるヒトミ達。ヒトミのの表情が凍りつく。
 横にいた助手も同じだった。
「な、何を言われるのです」
 経過観察の診察を受けている時であった。突然、こんなことを言われたら誰だって驚く。
 この国では、もう……左の家臣団の幹部の血を引く者は、いないはずなのだから。

「隠しても無駄じゃ。調べはついておる」
 ヒトミが、左の家臣団の幹部の娘だと言うのだ。
 当然、無関係と言い張るヒトミ。

 だが、ラミアがゆっくりと説明を始めると黙ってしまった。
 幼少の頃、隣国の教会でひそかに育てられたこと。
 そして、他国では医の資格が取れないため、故郷のこの国に戻って、名を偽り、ひそかに下級医の資格を取ったこと。

 すべて事実であった。
 最初は否定したヒトミたち。
 真実がわかれば、追放だけでは済まない。へたをすれば処刑までされるかもしれないのだ。だが、裁判になれば例え無罪でも医としてやっていくことができないのがこの国。
 火のないところに煙は立たぬ。

 これがこの国の象徴だった。
 医とはある意味商売だ。商売は人が来なくなったら終わりなのだ。

 たとえ、無罪になっても……

「どうせ何かやっているに違いない」
「そんな下級医のところには行きたくない」

 こういう噂が立てばそれで終わりだ。
 
 ついに、ヒトミは認めた。
 横にいた助手達も。そうして告発だけはやめてくださいと訴えたのだ。
 ここからラミアは罠を仕掛ける。
「私が告発すれば、そなた達は追放じゃ、いや、へたをすれば処刑じゃ。当然、下級医の資格も剥奪であろう。だがの……」

 ラミアが続けた。
 彼女の目が光る。

 次の言葉にヒトミ達は目を丸くする。
「マチルダを調教できたら、告発は見送ろうではないか」

 それは、マチルダを調教せよという命令であった。
 いきなり関係ないマチルダという貴婦人を調教しろと言うラミア。

「そのようなことは出来ません」
 拒否をするのは当然だった。
「あの女が……右の家臣団のグレン・アーリーの娘だとしてもか?」
 一瞬、ためらったヒトミ。それを逃さないラミア。

 グレン・アーリーとは、当時の右の家臣団の筆頭格だった男だ。
 この男が、クーデターの罠を張った首謀者、つまり張本人なのだ。
 この男のために、ヒトミと二人の助手は、父や母を殺され、路頭に迷ったのだ。
 今では国王の側近の最高位である最高執政官の地位にいる。
 マチルダはその娘の一人だ。彼女は最高執政官の娘の一人としても、影響力がある。

「わらわはあの女が嫌いでの。そなたも……そうではないのか?」
「関係……ありません! もう過ぎたことでございます!」

「あの女の父の策略で……そなた達はこういう目にあっておるのだぞ」
「マチルダ様には何の恨みもございません!」
 もう過ぎたことだと、はっきりと断る下級女医。
 だが、このままでは……追放か処刑だ。

「ヒトミよ、私はそなたに感謝しておる、この見事な肉体を授けてくれたそなたにの」
「だが、そなた達が左の家臣団、特にヒトミよ、そなたが……」

「マラサイ家の娘とわかれば話は別じゃ」
 ヒトミの本名は、ルクレ。

 ルクレ・マラサイ。
 かつて左の家臣団の最高実力者。改革派の筆頭だった男を父に持つ。
 しかし、政争に負けた家は悲惨だ。家族は崩壊、マラサイ家は事実上消滅した。

「だからこそ……しばらく考えて結論を出すがよい」
 こうして初日はラミアは引き下がった。
 しかし、その後もラミアの執拗な説得は続いた。

 丁寧に執拗に続く説得。
 告発されれば、この国では生きて行けない。
 いや、下手をすると殺される。しかし、せっかく手に入れた幸せだ。
 苦悩するヒトミ達。

 そして……

 ついに……

 ヒトミ達は不本意ながら同意したのだった。やってみるという約束で。
 失敗しても、マゾ・サドの麻薬の効果でマチルダが変わらなかったとしても。

 もちろん、復讐心はなしで。告発による追放を恐れたのだ。
 ヒトミ達は生まれながらに苦労している。
 三人は、小さな少女の頃から悲劇が始まった。左の家臣団達の娘であった三人。
 特にヒトミはその筆頭格の娘だった。
 クーデターで権力争いに敗れると、父は殺され、母も殺された。
 当然、自分自身も危ない。が、三人とも母は正式な妻ではなかったことが幸いした。
 夫である男達は、みな正式な妻以外からも子供を作っていた。いわゆる妾だ。
 正式な妻達の子は、即座にみな殺されたのだ。
 が、妾である彼女達まで探すのには時間がかかったのだ。その間に隣国へ逃げ延びたのである。
 
 その後は、隣国の教会で保護され、成人となり、教会から離れたヒトミ達。三人は同じ境遇にあった仲だ。仲は非常にいい。そして、彼女達はそろって医学関係を目指した。だが、実は逃げてかくまわれたこの国では、医の資格も医業もできない。この広大な大陸で異国の人間でも医の資格が取れるのは、皮肉にも追放された故郷の国だけだったのだ。

 マチルダとラミアがいる国では、他国の人間でも医として仕事が出来る制度があった。
 ただし、平民なので下級医だが。

 ラミアがここまで執着し、注目したのは、シミ取りやシワ取り効果のローションではない。
 別の薬である。

 それは、サド・マゾの効果のあるモノであった。
 ヒトミらはそれをサドの麻薬、サドマゾの麻薬と呼んでいた。
 隣国で医師になるため、薬の研究もしていたヒトミ。ある村の植物から採取するエキスにサドマゾになる効果があるとわかったのだ。これを皮膚から吸収すると、他人の意見に屈することなく反論をしたり、逆にいいなりになってしまう効果があるとわかった。これを使えば、気が弱いタイプは、気が強く出来る。逆に、気の強いタイプをいいなりにすることも出来る。
 それを改良して、快楽を伴うと、責めと受けをするようになるらしい。

 施術を受けている間に助手からその事を聞いたラミアは、それを利用しようと考えたらしい。
 マチルダには、昔、耐え難い屈辱を味合わされた事があった。
 貴族の間では必ず行われる晩餐会や懇親会。そこで、太っているために、通路の邪魔とか、狭い道がさらに狭くなる等と陰口を言われたらしい。もちろん、陰口だ。

 真相はわからないが。

 そうなると、当然、言い返すわけだ。貴族のプライドだ。ラミアも悪口を広めていく。
 こうして互いに疑心暗鬼となり、対抗心をお互いに燃やしてしまっていた。
 本当なら暗殺したい女でもある。しかし、マチルダの父は、右の家臣団のトップクラスの幹部。今や最高執政官である。国王や王族とも親しい。下手に手を出すと、ラミア自身と家も危ない。
 今は、地方領主同士の女の意地の醜聞程度ですんではいるが、命を狙ったとなれば話は別だ。最高執政官の権力者が動けば、ラミアも危ない。
 だが、彼女が自滅してくれれば、話は別である。

 そこで、ヒトミの開発したクスリに目をつけたのだ。

 ラミアが報告を聞いて帰っていく。
 美しくなった自慢の身体を見せつけながら。生まれ変わった身体は、もう手放したくないだろう。そして、国の5大美人という称号さえ狙っている。
 女のあくなき欲望の追及である。
 御馬車に乗っていくラミアを見ながら思うヒトミ。

 ――どうせ失敗するわ……失敗するのよ!

 心に失敗すると言い聞かせるヒトミ。やったが駄目でしたで終わるのが一番いいシナリオと思っている。
 しかし、助手の二人は……徐々に心に変化が起きていたのを下級女医はまだ知らなかった。

 第二回の施術が始まる。



 第3章 染み込むマゾとサド

 すっかりご機嫌の三人。
 特にミウが超ご機嫌だ。肌が綺麗になった事が大きい。
 さらに、顔も見違えるようになった。
 この顔に薬を塗っているのは、ミウとパルテだけ。

 調教の標的のマチルダは、まだ様子見。

 だが、ミウとパルテを見たら、我慢できないようだ。
 本当ならもう試したいのだが、やはり副作用が怖いらしい。

 副作用といえば……

 最近、オナニーでの逝った時の気持ちよさが心地よい。
 ここ数日のオナニーは歓喜の渦であった。
 それを思い出すと、顔がちょっと赤らめる。その表情がまたよい。

「奥方様も顔に試されてはどうでしょう?」
 パルテが誘惑する。だが、もしもの時があるので我慢。

 次の診察は、三日後だった。


 ゆっくりとドレスを脱いで、裸体をヒトミにさらけ出す。
 身体に異変がないかの診察だ。もちろん全裸。
 素人には見えない体調の変化を診察している。
 かつてはラミアや他の高貴な女性にも行っていた行為である。

 それにしてもますます綺麗になっていくマチルダの肉体。
 国の5美人は、ますます色気を増していく。
 同じように裸になっているパルテとミウ。こちらも助手による検査開始。
 いや〜ミウはシミが消えて表情もいい。

「少し触ります」
 乳房をそっと揉む。感度を調べているのだろうか?
 マチルダの美しい乳房がゆっくりと揉まれていく……

「あっ……」
 思わず小声が出てしまう貴婦人。28歳の乳房が過敏に反応する。
「大丈夫ですか?」
 ヒトミが笑顔で声をかける。
「ええ……」
 まさか、感じてしまって声が出ましたとはいえない。

「では先を触ります」
 そっと乳首を触る下級女医。副作用がないか調べるためらしい。
 瞬間、ビクンと反応する貴婦人。乳首の感度が上がってしまっているのだ。

「あ、大丈夫ですか?」
「ええ……」
 触られただけでこの感度。最近のオナニーが活発になる理由だ。
 感じているという事実をサッとそらしたいマチルダは、思わず視線をヒトミからそらす。
 すばらしい表情である。一度は生で見てみたいものだ。
 そのしぐさを無視するように、ヒトミは乳首を触っていく。

 ――だめっ……
 感じてしまうマチルダ。クリクリと両手の指で乳首がまさぐられていく。
 それは、二人のメイドも同じだった。

 クスリ入りのローション効果で、敏感な身体にされている三人の肉体。
 確実に三人は、身体に染み込まされているのだ。

 こうして、マチルダ達は身体検査をされ、またローションマッサージを受けたのであった。

 マッサージ施術が終わった。
 マチルダやメイドの二人の肉体は、確かに美しさが増した。シワやタルミも確かに改善されているのだ。さらに、おなかにちょっとついた皮下脂肪も小さくなっているようだ。
 もう、この施術は病みつきになりそうである。

 だが、副作用は確実に来ていた。
 それは、性欲だ。

「あんっ!――」
 ビクンビクンと割れ目が、指の刺激に答えていく。
 パルテの顔は高潮し、悦楽に近い表情をしている。

 ――いい……いいわあ〜

 指がもう止まらないパルテ。
 オナニーの欲求は最高潮に達している。顔を振り乱してよがるメイド!

「イク!」
 声が出るパルテ。愛液が、割れ目が軽く吹き上げる。
 やっと、満たされたようだ。膣と同時に肛門さえうごめいているようだ。

 ――あ〜

 満たされたパルテ。ベッドの上での激しいオナニー
 間違いなく施術を受けてからだ。

 が、これを悪いこととは思っていない。
 その悪いという思いを、サドマゾの麻薬は、消しているようだ。

 だらしなく両足を開いて、全裸で絶頂を楽しむメイド。
 この淫欲はミウにも襲い掛かっていた。

 そして……

 マゾの麻薬を身体中に塗られたマチルダも……

 今日は鏡の前ではなく、ベッドで激しいオナニーに狂っている。胸の谷間がガバッと開いたネグリジェで。
 だが、鏡はしっかりと利用している。鏡をベッドに向けての自慰行為。

「んああああっ!――」
 今までにはなかった感度。こんなに狂いそうになるオナニーは始めての貴婦人。
 間違いなくマゾの麻薬が効いているのだ。
 次は、立ったまま片足を椅子の上に乗せて、割れ目をじっくりといたぶるように指で犯している。指と割れ目の間から、愛液が絡まるように増えていく。
 鼻息が荒い。そして、うつろな目で自分の姿が映っている鏡を見る。

 ――すご……い。

 自分の淫乱な姿を見ながらするオナニー。ネグリジェの裾をまくって割れ目をいじるマチルダ貴婦人。指を膣穴奥にいれるたびに、感度が頭に襲い掛かって、たまらなくなる。

 ――なんて……淫ら……

 心で淫らと思いながら、薄暗い部屋で一人オナニーを楽しむマチルダ。
 これは副作用と思うようになったのは、最近だ。
 が、性欲は夜になるとどうしても高ぶってしまう。それに抗うことが出来ない。

 おかしいという想いは少しずつ出てきているが、欲を満たす自慰行為をすると、一気にそのおかしいという不安がかき消されてしまうのだ。そして、いつもどおりの次の日を迎えてしまう。

 身体に異常が出てきたり、斑点が出てきたりするのなら、即座に副作用と思うだろう。だが、そうではないので、マッサージ施術をやめようとは思わない。それどころか、28歳の身体は、ますます美しくなっていくのは事実なのだ。

「んああっ!――」

 片足を上げながら、絶頂を迎えたマチルダ。
 その後、5分以上……

 彼女は悦に浸ったのだった。
 着実に……

 彼女達は……狂い始めていた。


 第4章 レズへの目覚め

 三人のオナニー行為が、盛んになってきた頃。
 下級女医が新しい提案をする。それは蝋マッサージ。

 蝋マッサージとは、蝋燭のような形をした固形物を身体のピンポイントで、指圧するマッサージのことだ。これでつぼ押しの効果と部分的に蝋の形をした成分が、身体に染み込んでいくのだ。

「つぼをこれで押すことによって、痩身効果と持続性が増します」
「へ〜」
 珍しそうに見るミウ。助手の説明を聞いている。
 もう、ミウはこのマッサージ施術に虜。
 パルテも興味深々である。

 一方、女医自身から説明を受けているマチルダ。
 こちらは冷静。心の底で深夜の過剰なオナニーが効いている。
 が、まさか最近自慰行為が激しいんですとはいえないだろう。

「では、はじめます」
 マチルダがゆっくりとドレスを脱ぐ。またもや全裸。
 うつぶせになる貴婦人。

 そこにゆっくりと女医の手が身体をまさぐっている。
 ローションがゆっくりと塗られていく。メイドの方も始まっていた。
 蝋燭型の固形物で、つぼを押していく。

 もちろん、ローションには、メイドにはサドマゾの麻薬、マチルダにはマゾの麻薬がたっぷりと入っているのだ。さらに……

 この蝋燭型固形物も……
 麻薬成分入りだ。それも高濃度。

 これをピンポイントで押し付けていくのが目的だった。
 サドマゾへの目覚めを促されているメイド。
 マゾへの目覚めのを促されているマチルダ。

 だが、女医は……

 心の奥底でためらいが残っていた。


 ――あ〜 天国う〜

 ミウが身も心もうっとり状態。性欲の高まりはないが、心地よさが凄すぎるのだ。
 さらに、今日はつぼ押し。肩こり解消である。

 肩からゆっくりと首筋、そして背中の下部へ。
 すると、助手達が、目を見合わせた。

 合図だ。なにかやるらしい。
 次の瞬間、ゆっくりと脚を広げさせたのだ。
 そして、太ももの付け根の周りを……

 蝋燭型固形物で、刺激を始めた。

 割れ目が見える。
 だが、あまりの気持ちよさに二人は羞恥もない。
 その割れ目に様子を伺うように……

 軽く指が入った。
 一瞬、パルテの表情が変わった。
 これが、平常心なら即座に抵抗感があったはずだ。だが、今のパルテにはない。
 ミウも同じ。

 塗りこめられたサドマゾの麻薬は、こういう状況での判断力さえ失わせるのだ。
 助手の彼女達は、過去にそれを自分自身で試している。

 念のため、チェックしているだけ。
 再び二人は顔を見合わせた。
 そして、さらに指を深く……

 割れ目に入れていく……

 だが、抵抗はない。もうとろける心地よさになっているのだ。
 あそこを触られているという現実は認識している。

 が、それをいけないことと判断していないらしい。
 全裸でうつぶせのメイドの穴に、淫攻撃を始めた助手達。

 彼女らを快楽で狂わせていくための、第二段階であった。


 マチルダにも同じ罠が始まっている。
 つぼ押しをされることによって、心地よい感覚が増幅している貴婦人。
 さらに、頭がボーっとしてきた。感覚さえ鈍い。
 脚をゆっくりと広げる。

 割れ目が見える。そこにゆっくりと指を入れた。
 一瞬、ビクンと反応するマチルダだが、抵抗はない。
 もはや心地よさに狂わされているのだ。なにもされていなくて、いきなり割れ目をまさぐれば驚くが、マッサージをされると感覚が狂い始めるのだ。割れ目は暖かく、濡れている。今までの効果は、しっかりと効いている。

 少しずつ、確実に……

 貴婦人は女の欲望をコントロールされ始めているのだ。
 片方の手でお尻を入念にマッサージしながら、割れ目をいじる。
 その行為でも、陶酔しきっているマチルダの肉体は、異を唱えない。

 メイドの方では、仰向けにされ、執拗におっぱいに刺激が与えられていた。

 ――あ〜 だめ……
 ムニュムニュと助手の手によっていじられていくパルテのおっぱい。
 その気持ちよさは乳首を触られても、動じなくなっていた。
 ゆっくりと助手が顔を近づける。うっとり状態のメイドたち。

 助手同士が目を合わせた。
 いよいよレズ行為の合図。ここまでは相手の反応を調べていたのだ。
 唇同士が軽く触れる。

 ――ああっ……

 キスをされたという事実が目の前にある。
 が、それに拒否を覚えないメイドの二人。胸と乳首を触られながらキスをされていく。

 ――んあああっ……

 メイドはこの行為の虜だ。逃げるどころか向こうから求めてきた。
 ついに、こういう状況さえ受け入れるようになったのだ。
 恐るべきは、サドマゾの麻薬効果。

 お互い舌を入れあう。助手の女とメイドの女のレズ。
 ミウとパルテは、二人の助手に翻弄され始める。


 こちらは、本命のマチルダ。
 だが、下級女医はためらっていた。
 
 怖い。

 怖いのだ。

 今はマッサージとマゾの麻薬が効いている。
 この場はうまくいくかもしれない。
 が、その後はどうなるかわかったものではない。
 冷静になって、されたことにどう思うかで怖いのだ。

 仰向けになって美乳をさらけ出すマチルダ貴婦人。
 ヒトミはレズの気は全くない。
 だが、調教するうえで、自分達のいいなりにするには、これは必要だった。

 だけど、怖い……

 怖いのだ。
 
 おっぱいをマッサージしていく。マチルダはもう陶酔状態。
 麻薬の効果はばっちり。一度皮膚から染み込んだ麻薬は、二週間ぐらいは持続効果がある。もう数回塗りこんでいるのだ。

 目がうつろの貴婦人。キスしても多分抵抗はないだろう。
 しかし、乳首を触る、割れ目を軽く触るだけでとまってしまう。
 が、ちゃんとローションはつけている。乳首にも割れ目にもたっぷりと。

 ――すごい……なんて……

 なんて表情だと思うヒトミ。それほどマチルダは……
 されるがままなのだ。

 でも、怖い。

 こちらでは、責めが始まっていた。
 片足を上げさせ、舌で割れ目を攻めている。

「んああっ!」

 ついに声が出たミウ!
 あまりの快感に酔っている!
 その声に呼応するように、パルテも声を出す!

「んはああっ!」
 最高だ、最高の気持ちよさ。あられのない姿を平気でむき出しにする二人。
 割れ目からの淫欲は、どんどん高ぶる。サドマゾの効果は絶大だった。

 サドマゾは、責められるとマゾになり、責めるとサドになるのだ。
 乳房を、乳首を割れ目とクリを……

 次々と助手の手と口で犯されていくメイドたち。

 ――うまくいっているわ。

 助手のアイコが、ミウの表情をしっかりと分析。
 なぜ、メイドにも調教するのか?

 それは……

 メイドを使ってマチルダを責めるつもりなのだ。
 メイドたちが、助手のレズ責めに答え始める。

 それが、マチルダを辱める第一歩になるのだ。
 そのために、メイドも調教している。
 サディストにするために……



 マッサージ施術が終わった。

 とうとう、マチルダにはレズ行為は出来なかった。
 施術が終わって30分が経つ。施術が終わると30分は観察として様子をみるためだ。

 問題はここからだ。
 レズ責めをされたことをどう受け入れるか……

 ミウとパルテはされたという事実がはっきりとよみがえる。
 ハッとしてミウが、助手のアイコを見た。
 
「お目覚めですか?」
 にっこりと微笑むアイコ。さっきまでレズ責めしていた相手だ。

 それをミウは……
 微笑んで受け入れた。
 されたことに対して、怒りは……

 ない。
 ないようだ。

 ただ、されたんだという事実は残っている。
 それだけだ。
 パルテも同じ。

「では、服を着てもいいですよ」
「あ……はい」
 恥ずかしいという思いは募る。でも、怒りや拒否反応はない。
 不思議だ。

 不思議な感覚だった。
 これも麻薬効果なのだろう。

 マチルダが服を着て、ヒトミと談笑している。
 マチルダもレズはされていないが、割れ目を触られた、乳首を触られたという事実はわかっているはずだ。

 だが、怒る気にはなれないようだ。

 こうして、3人は屋敷へ戻っていった。



「え? しなかった?」
「ええ……」
 どうやら今日は、マチルダもレズ責めをするはずだったらしい。
 だが、女医にはためらいがあったのだ。

「メイドの二人には抵抗はなかったわ。この調子なら……大丈夫よ」
「ええ……」
 暗い表情のヒトミ。

「どうしたの?」
 マイコが心配そうに聞いてくる。

「本当に……このまま……いいの?」
「追放されたいの? ヒトミ。へたすると処刑されるかもしれないのよ!」
「だったら……」

 だったら、さっさとこんな事はやめて、この国から出て行くと……
 いう手もあると言いたい表情のヒトミ。
 だが、助手達は嫌のようだ。
 せっかく手に入れた収入のある仕事。
 今はどこも不況で大変な時代。女が生きていくにはもっと大変な時代。
 そういう時代に、余裕のある生活を捨てれるはずがない。
「ヒトミ、もう逃げ道はないのよ」
 ラミアから逃げる手はただ一つ。国外に逃げることだ。
 だが、それでは医学でご飯は食っていけない。
 それに……

 生まれた祖国に、住めないというのはどうしても納得できない二人。

「あの女は、私達の家族を滅ぼした敵よ」
 マイコが説得。しかし、ヒトミは恨んでいない。
 だいたい恨むのがおかしい。恨むならマチルダの父親だろうと思っている。
 そのとおりだろう。が、助手達は、それを正当化しようとしている。

 久々に喧嘩した3人。
 これからどうなっていくのだろうか?


 
 その夜……
 そろそろ自慰タイム……いや、寝る準備のパルテ。
 そこにミウがノック音。

「どうしたの?」
「ちょっと話があって……」

「うん、入って」
 パルテの部屋に入るミウ。
 理由はもちろん、今日のレズ行為だった。

 された時は、ボーっとして何がなんだかで終わったレズ行為。
 が、時間が経てば経つほど、疑問もある。

 何で……こんなことをされたのか?
 マッサージの一つ?

「私もさあ〜」
 今日起こった出来事を改めて思い出しているパルテ。
 確かにあれはおかしい。唇で舌の入れあい……

 これはまさしくマッサージという施術を超えている。
 が、不思議と生理的に受け付けないという感覚はない。

 複雑だ。

「気にしてるの?」
「え……うん」
 ミウは恥ずかしいようだ。
「あら……かわいいわね」
 そう言うとパルテがミウに近づく。そしてそっと身体を寄せた。

 ――あっ……これって……

 ミウは思わず身構える。
 が、逃げはしない。
「ねえ〜 続き……しよ」
 ゆっくりとパルテはミウにキスをした。

 

 レズシーン

 マチルダオナニー



 第5章 

 レズに目覚めたメイドの二人。
 そして、身体を責められることに喜びを覚え始めた貴婦人。

 一週間経った。
 今日も3人は、下級女医の元へ向かった。

 今日、行うのは前回の続き。
 蝋燭型でピンポイント攻撃。そして……だ。

 うつぶせになったマチルダの股間に指を入れるヒトミ。
 前回とは違い、えらい積極的だ。

「あ……んあっ……」
 指の動きに思わず声が出るマチルダ。
 心でこれはいけないと思いながらも感じてしまう。
 それにしても、ヒトミはどうしたことだ。

 あのためらいの想いはどうなったのだろうか?

 実は……

 ヒトミは……

 調教されていたのだ。
 それも、二人の助手に。


 それは、前回、マチルダ達の施術が終わった後であった。
 ためらうマチルダに対し、突然調教を行ったアイコとマイコ。
 
「ちょ、ちょっと!」
 眠り薬で眠らされた女医。もがくがもう無駄だった。

「ヒトミ、あなたには考えを改めてもらうわ」
 二人の決意は強かった。このままではヒトミは今の生活を放棄するかもしれないという危機感があったのだ。

 眠り薬でヒトミを眠らせて、内診台に拘束!

「やめて!」
 拒否する下級女医。だが、助手の二人はやめない。
 マゾの麻薬入りの蝋燭型固形物をあそこにグリグリとあてる。
 アイコは両方の美乳を乱暴に揉んでいる。

 ――だ、だめ!

 乳首を強引に吸われるヒトミ。自分の助手に乳首を責められている。
 そして裸の割れ目に蝋燭型固形物がズブリと入る!
 その瞬間、愛液が飛び散った。

「凄いわよ、ヒトミ」
「さあ〜マゾの身体にしてあげる」
「身も心も私達と一緒になりましょう〜」
 煮え切らない女医を、思い通りにさせようという二人。

「うんあっ!」
 割れ目に強引に入る固形物。それが熱で溶け込むたびに、割れ目の肉はマゾになっていくのだ。
「ヒトミ、私達の言うことを聞くのよ!」
 割れ目を攻撃しながらマイコがヒトミの股間を責める!

 調教シーン


 こうしてヒトミは、助手の二人に調教されていったのだ。

 それを、思い出すだけで身体が熱くなる女医。
 徹底的にマゾ麻薬を身体に染み込まされた。
 マゾの欲求を満たすには、マチルダにレズ責めをしかけないといけない。
 もう嫌とかいってられないのだ。
 割れ目に指を入れ、ゆっくりと動かす。ビクンといやらしい反応をする貴婦人。

 ――いい……んああっ……

 貴婦人はこの禁断の快楽に抵抗しない。
 マッサージを始めると、マゾの麻薬効果で身体が淫乱に変わっていく。
 割れ目の中の指が動き始める。それに秘肉は素直に反応してしまうのだ。

 ――だめ……だめよ……

 これはいけないことと思いながらも、受け入れてしまう身体。
 マゾの麻薬は非常にすばらしい効果があるようだ。
 マチルダの様子を見ながら責めるヒトミ。
 大丈夫と感じた下級女医は、さらに指を動かし始めた。

「あ……んっ」
 軽く声が出る貴婦人。心地よい悦楽が身体を支配していく。
 向こうではもうレズ責めで、お互い舌の入れあいだ。
 夢中でメイドたちが、助手の舌をむさぼる。
 お互い抱き合って、レズ行為に夢中。

 それを見て、ついにヒトミも開始した。
 仰向けにして、唇を重ねたのだ。一瞬、びっくりするマチルダだが、すぐにエロの欲求に溺れ、夢中になる。ついに、舌の入れあいが始まったのだ。

 とうとう、レズ行為の始まりである。

 ――あ〜

 心でディープキスをしているという実感はある。
 が、貴婦人は拒否はしない。もう受け入れているのだ。
 同時にヒトミが、乳首をまさぐる。レズ責めをゆっくりとやっていく。

 レズ行為


 こうしてマチルダはレズを体験したのだった。
 問題は今後だろう。



 行為が終わった後、何事もなかったようにふるまうマチルダとヒトミ。
 まるで何事もなかったかのように振舞う下級女医。そして貴婦人。
 マチルダは、違和感はあるが、それを声に出して言うつもりまではないようだ。
 おそるべき麻薬の効果である。

 次の施術日も何事なく決まった。

 だが、レズ行為をされたのは事実。

 御馬車に乗っている間、思い出す。

 舌を入れあった……胸を……割れ目を……
 それを冷静に受け入れている。
 まさしくマゾの麻薬効果。

 ――あんなことに……なるなんて……
 思い出すと身体が疼く。不思議な感覚だ。
 だが……
 嫌、という感覚ではない!

 なんというか、やってよかったという不思議な感覚。
 貴婦人は戸惑いや不思議な想いを感じながら、馬車は屋敷へ向かっていった。



 第6章

 マチルダは、その夜からの自慰行為に今日のレズ行為を思いながらするようになった。
 ヒトミとのレズなぞいけないことと思うのだが、自慰をするとそれを思い出し、濡れてしまうのだ。

「んあああっ!」
 激しく指を動かして、絶頂を楽しむマチルダ。メイドの二人もレズで忙しいことだろう。
 うつぶせになって、割れ目をまさぐる!

「いい!」
 目をつぶってこの快感に悶える貴婦人。

「いいのよ!」
 ベッドでオナニー、立って片足を椅子にかけてオナニー!
 どんどん淫乱になっていく貴婦人。
 マゾの麻薬を塗りこまれ、狂っていく……マチルダ!

 オナニーシーン




 その頃、ヒトミはさらなる被虐の調教を受けようとしていた。
 二人がかりでマゾ麻薬のローションをたっぷりと塗られている。
 
「イッったら駄目よ」
 割れ目に指をあて、激しくいじるマイコ。
 後ろではアイコが肛門を陵辱している!

「あはあああっ!――」
 マゾの身体はこの恥辱を最高に楽しんでしまう!
 助手の二人は、ヒトミが逆らえないようにマゾの肉体に執拗に変えるつもりだ。
 そして……

 自分がされている行為を……
 マチルダにさせるために……

「たまらないでしょう? もっと責めてあげるわ。愛を込めて」
 マイコが激しく割れ目の奥をえぐる!
 勃起したクリトリスが見える。後ろでは、アイコが肛門を指一本で陵辱している!

「んはあああっ!――」
 逝くなという命令に、マゾの肉が悶える。
「あなたは勝手にイってはいけない身体になるのよ!」
 ここでヒトミを徹底的に言いなりさせておかないと、マチルダマゾ計画は成功しないのだ。ビクンビクンと耐えるヒトミ!

「イキたい? ヒトミ?」
「イキたいわああっ!――」

 めがねをかけた淫乱女医のせつない喘ぎ!
 それに条件をつける助手!

「イキたいなら、マチルダに同じような責めをするのよ!」
 今度は、アイコが肛門をえぐりながら、躾けようとする!
「むんはああっ!――」

 肛門からくるマゾの刺激にも耐えなければならない淫乱下級女医ヒトミ!
 マゾ麻薬で狂わされた肛門は、ヒクヒクと変態的にうごめいている!

「わかったわ! だから!――」

 イかせてほしいヒトミ! 
 助手からの強烈なイキ止めに狂う!

「イかせてえええええええっ!――」
 叫ぶ女医!


 こうしてヒトミは助手達の調教の餌食になっていく……


 次の施術の日。

 マチルダは、ドキドキしている。
 あのレズ行為からの後だ。当然だろう。
 メイドの二人も期待しているようだ。

 いつものように全裸になる。
 メイドは助手二人。マチルダはヒトミがお相手。

 施術が始まった。
 マチルダがゆっくりとドレスを脱ぐ。
 同時に、メイドたちも全裸になる。

 最初は全身マッサージ、すぐにレズ行為を始める助手とメイド。
 それをみながらうっとりしているマチルダ。貴婦人も向こうではレズ行為が行われていることは知っている。冷静なら拒否反応を示すだろう。だが、マッサージを受けると、快楽と悦の世界で理性が失われていくのだ。

 こちらでもお互いに舌を入れあい始めた。
 もはや、マッサージよりもこちらが目的。
 割れ目をやさしく女医に舐められる。


 レズ焦らし責め


 こうしてマチルダは、ヒトミの焦らし責めの虜になり始めた。


 その夜。
 メイドの二人は抱き合っていた。
 お互いレズ行為をするように、躾けられたらしい。
 それに素直に従ってしまうミウとパルテ。

「ねえ〜 うふふ」
 笑っているミウ。まさかパルテとこういうことになるとは思っていなかっただろう。
「な〜に、ミウ?」
 二人は事が終わって談笑している。
 その時……

「ねえ〜 マチルダ様も一緒に……どう?」
「え?」
 ちょっとびっくりのミウ。
 どうやら、パルテは何か言われているようだ。

 二人はさらに話し込む。

「三人でする……わけ?」
「そう」
 にこっと微笑むパルテ。
 だが、マチルダは承諾するだろうか?

「でも……」
 すると、不安になるミウにキスするパルテ。
「虜にしちゃおうよ」
「ええ?」
 虜?

 いきなり何を言うのかと思うミウ。
 どうやら、助手の一人に何かを吹き込まれたようだ。
 パルテが真剣に話を聞き始めた。


 次の日。
 今日はマチルダ様は、政務でお出かけ。
 商人達が主催する会議とパーティに呼ばれている。
 今日一日は屋敷に5美人の一人はいない。

「じゃあ、入れるよ」
「うん」
 ドキドキしているミウ。マチルダの部屋で……
 何をしようとしているのか?
 パルテが、ワインのボトルの中に……

 粉末状の何かを入れた!
 これは、マチルダ様愛用のワインなのだ。

「後はお楽しみ」
「本当に……大丈夫」
「大丈夫よ」
 ワインにマゾ麻薬を入れたらしい。
 これからワインが新しくなるたびに入れることも決めているようだ。
 そして、二人はキスを始めた。
 マチルダの部屋の中で……

 お互いの絆を深めていく二人。
 どんどん、サドに目覚めていく……


 一方のマチルダ様。
 憂鬱のようだ。

 原因はこの男。
 武器商人ギルドの実力者、ギル・アクセス。
 中年太りが似合いすぎる男である。

「これはこれは、御当主」
 深々と礼をするギル。この男がこの街一体の商売を取り仕切っている男である。
 武器商人ギルドは、非常に力を持っている組織である。
 代行当主のマチルダも無視は出来ない存在なのだ。

 だが、マチルダはこの男の目が嫌であった。
 女を執拗な目で見ているような気がするからだ。
 事実、この男の女に対しての評判は悪い。
 金の力で女を得ようとするタイプらしい。

 さすがにマチルダには手は出せないが。
 適当に挨拶して、適当に相槌をうつ。これの繰り返し。

 ――疲れたわ。
 椅子に座って軽くワインを飲む。
 非常に疲れる男のようだ。
 こういうパーティははやく終わってほしいものだ。

「お母様」
 そこへ一人の美形の少年がやってきた。
 その少年に微笑むマチルダ。
「どう? 楽しんでるかしら?」
「はい」
 この少年の名は、シュン。シュン・アーリー
 亡くなった夫の一人息子、前妻の産んだ息子である。
 マチルダにとっては、血のつながらない義理の息子だ。
 亡くなった夫は二度目の結婚であった。最初の結婚で、妻を亡くした。
 そして、マチルダと結婚したのだ。最高執政官の娘をもらえる事は、アーリー家にとってこのうえない名誉だった。

 綺麗な顔をしている。前妻もマチルダに負けない美人だったと聞く。
 なんとなくだが、前妻の面影があるようだ。
 女性にももてるだろう。事実、もてる。
 にっこりと微笑むマチルダ。

 だが、心の奥底では油断はない。
 この義理の息子には、後を継がせるつもりは毛頭ないからだ。
 シュンもそれはわかっているつもりではいるらしいが。
 この綺麗な母とは、争いたくないのだろう。
 軽く会釈して去っていく。今回からこういうパーティにも参加するようになった。
 これも、将来は、立派な貴族の男としてのたしなみである。

 だが、マチルダは……
 この少年を……

 上手に排除したいとも思っていた。
 一番いいのは、他家に婿養子に出すことだ。
 そうすれば、跡継ぎは自動的に、自分の息子になる。
 それか、出家させて、教会に入れてしまうか。
 この国では、教会に入れて、聖職者になると、貴族の地位はなくなる。
 それによって、後を継ぐことはなくなるからだ。

 が、それはかわいそうだと思っているマチルダ。
 何の恨みもない少年を、強制的に俗世から排除はしたくないのだろう。

 が、父である最高執政官からは、政治的にこの少年に後を継がせるなという命令が出ている。
 アーリー家の勢力拡大のためには、必要というわけだ。

 だからこそ、うまくやらないといけない。

 ふう〜っと息をつくマチルダ。
 そして、なぜかあの女医とのレズを思い出す。
 普通なら違和感が出るのだが、それが嫌な感覚にならない。

 むしろ……逆に……

「いけない」
 こういう場所で、淫欲はご法度だ。
 乱交パーティではないのだから。
 胸をプルンと震わせながら、マチルダは、パーティに溶け込んでいった。



 そして、施術の日。
 いつものように、メイドと助手のレズ行為が始まる。
 こちらでも……

 マチルダは陶酔状態。
 ここ数日のワインの効果も威力を発揮している。

「ああっ!――」
 乳首を荒々しく噛まれ、悶える貴婦人!
 ヒトミのレズ責めは最高にいいらしい。

 さらに、ヒトミはすぐにイかせてくれないので、もどかしい!

 そこへ……
 あのメイド二人がやってきた。
 いよいよ、メイドとマチルダのレズ行為をさせるようだ。

 ヒトミが離れる。
 ん? と目を開けたマチルダ。

 その瞬間!

 ――あっ!――

 パルテがディープキス!
 いきなりのキス攻撃にびっくりの貴婦人!

 だが、女医とのレズ行為で、すっかり気持ちよくなっているマチルダは、違和感を持たない。それどころか、積極的に受け入れてしまうのだ。

 互いに舌を入れあう二人。


 5人に責められたマチルダ。
 


 御馬車に乗って帰る時もマチルダはボーっとしていた。
 複数レズ責めは始めてだったのだ。
 それもすべてマチルダは受けである。

 執拗なほどに、責められた貴婦人。
 淫乱な身体はもう止まらないようになっている。

 拒否感がない。
 あんな事をされたのに……

 むしろ……だ。

 馬車の中ででため息をつく。
 不思議な感覚に陥る。

 ――駄目よ……こんなの……
 と、頭で想いながらも、抵抗がないという不思議。

 屋敷につくまでずっとこんな感じだったマチルダであった。


「すごかったわ」
「うん」
 また二人で抱き合っているミウとパルテ。

「ねえ〜 行くの?」
「あの調子なら大丈夫よ」
 二人はうんとうなづく。

「じゃあ〜 行きましょうか?」
 部屋から出て行く二人。
 蝋燭の灯った屋敷の中を歩いていく。

 行き先はもちろん……

 マチルダの部屋であった。

「はあはあ〜」
 こちらではオナニーの真っ最中。
 もう、これがたまらなく気持ちよいのだ。 
 淫乱な割れ目は、さらに淫乱になっている。

 そこへ、ノック音。
「誰?」

 サッとオナニー中止。
「ミウとパルテでございます。お話したい事があって……」

 こんな時間に話?
 普通なら怪訝に思うマチルダだが……

 今は逆に……

「入ってちょうだい」
 サッとネグリジェ乱れを直して椅子に座った。
 横には淫乱になるワインがある。

 メイドが入る。

「どうしたの?」
「実は……」
 と言って……

 いきなり抱きついた!

「え?」
 びっくりする貴婦人。
 ミウが抱きついたのだ。そして上を向いてつぶやく。

「今日はどうでした?」

 ハッとするマチルダ。そう、今日複数責めを受けたばかり。
 そう言われても返答に困る。
 すると、ゆっくりとミウが……

 マチルダ様の目を見ながら……

 胸をもみ始めたのだ!

「あっ!――」
 乳首が過敏に応じる。
 さらに、パルテも加わる。

「私達、もっと絆を深めたいと思います」
 もう片方の乳をパルテが責める。そして、首筋にキス!

 ――んあっ……
 この攻撃に悶えてしまう貴婦人。

「だ、駄目よ……」
 ちょっとだけ違和感が走ったマチルダだが、身体が今日の出来事を思い出してしまう。
 マゾになりかけている身体は、もう止められない。
 二人の女が、一人の女を責めはじめた。両方の乳房が、メイドにいじられていく。

「んあっ……」
 二人の女性にネグリジェが揉まれていく。冷静なマチルダなら、こんなことを許すはずはないだろう。が、執拗にマゾの麻薬を塗りこまれた身体は、もはや抵抗が出来ないのだ。
 このままではいけないと悟ったマチルダ。早速抵抗を開始するのだが、乳房を揉まれるたびに、強烈な快感が脳に襲っていくのだ。これにマチルダの意思は逆らえない!

 メイドは両方の乳首と割れ目をゆっくりと触り始めた。腰がいやらしく動く貴婦人。
 まさしく、マゾ麻薬漬けにされた、いやらしい肉体だ。

「だ……め……おね……」
 駄目よ、お願いと言おうとした唇が奪われた。パルテの口が、マチルダの口を奪い、攻撃していく。

「マチルダさま……もっとして差し上げますわ」
 ミウもパルテも悦に浸り、もはや淫乱状態。サドの麻薬効果は凄まじいのだ。
 責めれば責めるほど、それが快楽となって、さらに責めるという悪循環。
 ネグリジェを掻き分け、豊満な乳房が裸にされる。
 その先の乳首を二人がしつこく責めはじめた!

 マゾの液を染み込ませられた乳首は、過敏に反応してしまう。

「あああっ!――」
 喘ぐマチルダ!
 二人のメイドに乳首を責められ、声を出さずにはいられない。
 悶えるマゾの女に、サドのメイド二人は、ますます興奮する!

 もっと、責めたい、責めたいという気持ちが強烈に高ぶるのだ!

 ミウが、割れ目に顔をうずめる!
 それに拒否反応を示すマチルダだが、身体は逆に受け入れてしまう。

 ――だめ! だめよ――

 悶える貴婦人!
 メイドにこういことをされるとは、夢にも思っていなかったのだ。
 あの下級女医と出会う前なら、こういうことは絶対に拒否していただろう。
 しかし、もはやこのマゾの肉体は、サドの責めに逆らえないのだ。

 が、その事実をまだ受け入れられないマチルダ。


 レズシーン

 こうしてマチルダは、メイドとのレズの初夜を迎えてしまったのである。
 そしてこれが……

 マチルダが奈落のマゾに堕ちるきっかけになるのであった。



 目が醒めた。
 昨日の悪夢……いや、淫夢がよみがえる。
 果てしなくイかされたのだ。そして、レズプレイを受け入れたマチルダ。
 終わった後、なぜか喜びとレズをメイドにされたという事を、素直に受け入れてしまったのだ。

 が、今は少し冷静。
 やはり違和感があるのは当然。

 しかし、レズプレイはあの女医とももうやっている。
 あれはあくまで施術、レズを楽しんだのではない。そう心に言い聞かせていた。
 しかし、昨日のは、本当にただただ快楽を楽しんでしまったのだ。

 はだけたネグリジェのまま、鏡を見た。
 そこには、メイドの責めを受け入れたマゾの肉体がある。

 ――すごかった……
 嫌だったではなく、凄かった……そう心でつぶやいた瞬間。

「おはようございます」
 メイドがドアをノックする。

 ドキッとしたマチルダ。
 まさかあの二人が……

 いや、違った。
 朝の世話をするのは、別のメイドだ。
 マチルダはいつものように、お入りなさいと声をかける。

 こうしてまた一日が始まる。


 執務室に入った貴婦人。代行当主は忙しい。
 次から次に、側近の男達が、サインを貰いに来る。
 一息つく。

 すると、昨日のあの……プレイが……
 脳裏から出てきた。

 ――はあ〜
 
 同時に強烈な淫欲が募る。これはおかしいと一瞬思うのだが、
 マゾの身体がそれを打ち消す。
 すると、股間がゆっくりと濡れてきた。

 思わずキュッとドレスの股間部分を締める。
 太ももをキュッと締めないと、いけないと思ってしまう。
 ドレスの上から、股間にそっと指をあてるマチルダ。

 快楽を思い出しただけで、濡れてしまう割れ目。
 それを異常だと一瞬は思うのだが、マゾの薬の効果は消してしまうのだ。

 すると、別の側近が入ってきた。
 サッと悟られないように、ドレスを整える。
 
 こうして、何事もなかったように振舞う貴婦人だった。


 今日、一日、ミウとパルテには会っていない。
 この二人は、呼びつけない限り、接点がない立場のメイドなのだ。

 一日が終わった。
 ネグリジェ姿で、ゆっくりとベッドに入る。

 すると……

 コンコンッ……

 ノックの音だ。

 ドキドキするマチルダ。
 この時間は呼びつけない限り、誰も来る予定はない。

 ゆっくりと、ドアを開けるマチルダ。

 そこには……

 あの二人が……

 立っていたのだ。

「ど……どうしたの」
 心ではドキドキしているマチルダ。
 すると、今日は何も言わずに二人は入っていく……

「どうしたの?」
 二人を見ながら聞く貴婦人。
 
「あっ!」
 早速だった。即座にミウが、胸に飛び込む!
 そして、キュッと胸を掴まれた。

「マチルダさま……今日もご奉仕いたします」
「え?」
 そう言ってディープキス!
 即座に身体がマゾ状態に変身!
 後ろからはパルテがおっぱいを揉む行動に入った。



 こうして、マチルダは、連夜のレズ漬けにされていったのだった。



 御馬車に揺られて、女医の元へ向かう貴婦人。

 メイドのレズ行為にも、とうとう慣れてしまったようだ。
 と、いうか、これほど気持ちがよく、ストレスが解消されるものはないからだ。
 だが、まだ完全に心は開いていない。

 おかしい、戸惑いながらも、受け入れているという状況だ。
 もう、メイドのミウとパルテと話すのも普通にしている。

 じゃないと怪しまれるからだ。


「身体のほうはどうですか?」
「ええ、問題ないわ」
 ヒトミの問診が始まった。

 このヒトミも施術という名のレズマッサージを受けている。
 そして、全裸になったマチルダ。

 今日はベッドではなく、立ったままだ。
 すると、ヒトミは、首からゆっくりと胸を触る。
 その行為に、快楽を覚え、マゾの淫欲が芽生えてしまう!

「あっ!――」
 乳首を触れると、声が出てしまう。
 だが、何もなかったようにしているヒトミ。
「身体がどんどん綺麗になっていますわ」
 にっこりと微笑む。それに自然に答えるマチルダ。

「じゃあ、今日から……」

「クリトリスと膣のマッサージを中心にしましょう」

 ――え?

 一瞬、びっくりするマチルダ。
 そりゃそうだ、いきなりこんなことを言われたら、誰だって驚く。

「あっ!――」
 後ろから助手のアイコが乳房を揉みはじめた。
 それに、マゾの身体は素直に反応してしまう。
 
「聞こえませんでした? クリトリスと膣穴のマッサージですよ」
 これまでもされてきた行為ではある。が、はっきりと言われたのはこれが始めて。

 というか、こういうことを普通は言うのが異常なのだが。
「あっ……あの……」
 悶えながら抵抗する貴婦人。しかし、これ以上の抵抗が出来ない。
 強引に乳房を揉まれ、快楽に取り込まれていく。
「綺麗になるためですわ」
 くちづけをしながらヒトミが説得。
 それにますますのめり込むマチルダ。

「さあ〜 言ってください。クリトリスと膣穴のマッサージをお願いしますと……」
 マチルダに言わせようとするヒトミ達。

 ――ああっ……どうして……

 おかしいと思いながらも、引きずりこまれていく。
「言ってくださいマチルダさま」
 そこへミウとパルテも参入。
 5人に迫られる貴婦人。

「で、でも……うんあっ!――」
 ドレスの裾をまくり、ショーツの上から割れ目をまさぐるミウ。そしてパルテは後ろの穴を……

「ク……クリトリスと膣穴のマッサージを……」

「お願いします」
 ついに、マチルダは、自らお願いしてしまうのであった。

 5人レズ責め


 
 5人による複数責めを受けたマチルダ。
 心ではわずかにおかしいとは思っている。
 さらに、ヒトミから、メイドにお願いするようにとまで言われてしまった。
 あんなことを普通は言えるわけがないのだ。

 しかし、欲望は尽きない。

 ――これで……いいのかしら。
 心の奥底のわずかな理性が、おかしいと叫んでいる。
 が、マゾの麻薬はそれを見事に打ち消してしまう。

 屋敷に戻って、当主としての仕事に戻る。
 もう夕方だ。ほとんど、側近の男や書類は来ない。
 冷静な顔をしているマチルダ。普段はいつもどおりの顔と表情だ。
 それが、一旦マゾモードに入ると豹変するのだ。

 用がなければあの二人は来ない。
 メイドの一人がお風呂のご用意が出来たと報告にきた。
 あのレズ責めの後、身体はもちろん洗った。
 しかし、もう汗がうっすらと滲んでいる。
 淫美に変化した身体は、すぐにでも身体を洗えと要求している。

「そう、わかったわ」
 マチルダは、早速風呂に入ることにした。

 風呂場のオナニー



 風呂場でのオナニーの後。
 すっきりしている表情のマチルダ。
 鏡を見ても、顔はまったく憂鬱ではない。
 本当は、憂鬱にならないといけない状況なのだが。
 絶頂に達すると、快楽と同時に、すっきり感が心を支配する。
 これが、レズや過度のオナニーを悪いと思わせないのだ。まるで、当然という考えになっている。

 ベッドに入る貴婦人。
 だが、眠れるわけがない。これからあのサドの二人が来るのだから。
 お風呂ですっきりしたとはいえ淫乱になっているマゾの身体は、
 新しい欲望を探している。
 貴婦人の淫らな肉を調教しに来るのだ。

 ノックの音。ときめくマゾの心。
 ゆっくりと貴婦人が、ドアを開けた。
 いつものように、何も言わずに二人は入る。

 ところがだ、メイド二人は……
 その場でかしこまっている。
 今までなら……

 どうしたのという表情のマチルダ。
 なぜ……してくれないのというマチルダの身体。
「マチルダさま、御用を申し付けてくださいませ」
「え?」

 御用? 一瞬戸惑う貴婦人。
 だが、ピンと来た。
 そう、言うのだ。アレを言わせようとしているのだ。
 さらに二人が近づいた。目の前に来てパルテがにこっと笑う。
 そしてゆっくりと乳房を揉む。それだけで、マチルダの身体に変化が訪れる。

 ――んっ……あっ……

「言ってくださいませ」
 ミウも後ろからささやきながら、両方のおっぱいをもみ始めた。
 このダブルの淫攻撃に、貴婦人の肉体は耐えられない!

「ク……クリトリスと……」
 思わず赤面する。いくら淫乱モードに入っても、これは恥ずかしい。
 しかし、メイド二人は要求する目だ。

「クリトリスと膣穴の……マッサージを……して」
「してではなく、命令してください」
 パルテが返す。そして、

「クリトリスと膣穴のマッサージをしなさいと……言ってほしいのです」
 ミウの耳からのささやきだ。これに敏感に反応するマゾのマチルダ。

「クリトリスと……膣穴のマッサージを……しなさい」
 恥ずかしそうに命令する貴婦人。その表情を見て二人は微笑んだ。

「はい、クリトリスと膣穴のマッサージですね」
 二人は微笑みながら平気で言うのであった。


 ネグリジェをゆっくりと脱がされる。
 そして立ったまま、足を広げる。その股間に前からパルテが、クリトリスをマッサージし始めた。
「あっ……あは……」
 敏感になったクリトリスを、二本の指でやさしくマッサージしていく。
 脚を開いた太ももがクリトリスを辱められるたびに、ビクビクと動く。
 その様子に笑みを浮かべながら、パルテはマゾのクリトリスを責めていくのだ。
 秘豆をいじめるようにいじっていく。その刺激に貴婦人のマゾの欲望はどんどん高まってしまうのだ。そして、後ろでは……

 ミウが、お尻の間から、秘肉の割れ目に指を入れた。
「気持ちいいですか?」
 ご主人様であるマチルダに、楽しそうに聞く。
「え……ええ……」
 顔を下斜めに向けて、恥らう貴婦人。まさに最高の羞恥の顔だ。

「じゃあ、もっと気持ちよくなってくださいませ」
 そう言って、片足を上げるように促す。
 立ったまま、椅子に片足を乗せて、脚を広げさせ、割れ目をさらに開かせるのだ。

 ――や……やだ……

 自ら命令して、今度は椅子に片足を乗せて、割れ目をさらけ出す。
 その割れ目にお尻の側から指を深く入れていく。
 クリトリスと膣肉のマッサージが始まった。

「うんあっ!――」
 立ったまま両手の先が震えている。
 この恥辱に近いメイドからの責めに、悶えまくるマチルダ。
 自ら命令させて、性器をマッサージさせるという行為に悶えている。
 パルテとミウは、丁寧に、しつこく、クリトリスと膣肉を辱めていく。

 ――ああっ……いい……

 メイドに被虐に近いマッサージをされる貴婦人。
 もはや穴はびしょびしょ状態だ。

「濡れていますわ」
「すごい……」
 いやらしい液が指に絡みつく。それが非常にわいせつなのだ。

「だ……だめ……」
 このシチュエーションに身体が震え、マゾの思いを増幅させていく貴婦人の淫肉。

「こんなにはしたない液を垂らしてますわ」
 まるで、悪いことだと責めるように言うパルテ。
 まるで、調教しているように言うパルテ。

「そ、そんな……こと言わないで」
「でも、本当ですわ、マチルダ様のクリトリスはいやらしいですから」
 微笑ながらクリトリスを辱める。その言葉がさらに、マチルダのマゾの火をつけてしまうのだ。

「マチルダさま、この淫らな穴ですが……」
 ミウが後ろから平気でこういう事を言う。
「もっと、ここをしつこくマッサージなさった方が、より綺麗になると思いますけど」

「え?」
 もっとしつこく? という表情をする貴婦人。

「私もそう思います。もっと激しくしつこくしなさいと言ってくださいませ」
 パルテもクリトリスをいじりながらご主人様に促す。
 それにさらなるマゾの想いを募らせる被虐のマチルダ。

「わ、わかったわ」
 刺激を与えられ、悶えながら返事をする貴婦人。
 そして……

「もっとしつこく……激しく……クリトリスと膣穴のマッサージを……」

「しなさい」
 悶えながらも命令するマチルダ。その言葉を聞いて……

「はい、わかりましたわ。もっと、しつこく、激しくですね」
 二人は待っていたかのように、激しく秘肉をいたぶり始めた!


 レズシーン

 メイドと貴婦人がれず行為に溺れている頃……

「うんあっ!――」
 こちらでは美少年が一人……
 オナっている。
 シュンだ。

 


 次の日。
 マチルダは平然と執務をこなしていた。
 昨日のサデスティックな二人のメイドからの責めを受けた事に違和感はないようだ。

 むしろ腰の動きが軽い。
 まるで、マゾの調教を当然のように……

「これでいいわね」
 書類に了承のサインをする。
 側近が去っていった。
 今日はこれで終わり。

「ふう〜」
 少し疲れたようだ。
 そして一人になった。ふと、昨日の責めを思い出す。
 すると、いきなりスイッチが入ったようになって、マゾの顔に変わる。

 ――よかっった……わ。
 あのメイド達のサド責めに、喜びを覚え始めているのだ。
 それを自覚して受け入れている。

 が、今度は……駄目よという思いも出てきた。 
 なぜ、この私がメイドに快楽をコントロールされなければならないという思いも、
当然募ってくる。

 しかし、拒否ができない。
 レズ行為の禁止は出来ない。
 マチルダは心がどんどん支配されていくのを感じていた。



「ほほう〜 それは面白い」
 ラミア・バルバロサが、興味深く聞いている。
「今のところは……うまくいっております」
 ラミアはご機嫌のようだ。そのままどんどん貶めよと助言する。
 だが、この状況でもヒトミはためらいはある。

「いずれは……ラミアさまに調教効果をお見せできるかと」
「うむ、見てみたい」
 あのマチルダが、マゾにされていくのを見れるのは、さぞ溜飲が下がるだろう。
 ラミアは、ヒトミと話終わると、助手の二人と話をしている。
 そして、去っていった。

「ヒトミ、今度マチルダが来たときに、ラミア様に見せる事が決まったわ」
「ええ……」
 わかったという表情のヒトミ。二人の助手は積極的、ヒトミは消極的賛成。

「マチルダが辱められているところを、しっかりと見てもらいましょう」
 二人は笑っている。もはや面白がっている。やはり心の奥底で復讐という想いがあるのだろう。

 マチルダはとうとう、ラミアのマゾの見世物にされようとしていた。



 とうとう、毎晩のようにメイドにレズ責めされるのが、当たり前になった貴婦人。
 もはや、それが異常だとさえ思ってはいない。

 そして、診察室でさらなる異常な言葉が発せられる。
「メイドにクリトリスと膣穴をいたぶられてどうでした?」
 平然と聞くヒトミ。
「え……あ……あの」
 いたぶられてどうでしたか?
 この言葉は衝撃だった。前回はマッサージという言葉だった。
 今回はそれがいたぶられてに変わっている。しかし、即座にマゾの心がこの異常な言葉を受け入れろと命令する。

「よ……よかったわ」
 恥じらいながら答えるマチルダ。
「そうですか、では……ここでメイドに命令してください」
「え?」

 命令?
 なにをと思う貴婦人。

「これからずっと……綺麗になるために……私の身体を調教しなさいと」

 ――なっ!

 なに言うのよという顔のマチルダ。
 そりゃそうだろう。
 が、瞬間……

「うんあっ!」
 助手二人に乳房を揉まれた。さらに、ミウとパルテがディープキス!
 一気にマゾモードに突入する貴婦人!

 ――あああっ……

 もはや帰ることは出来ない。逃れる事は出来ない衝撃。

「さあ〜 言うのです。それがマチルダさまのためなのですよ」
 マチルダの表情を見ながら冷静に言うヒトミ。
 さすがにここまでうまく行くと、今後はどうなるだろうとも思い始めた。

 長いキスと乳房責めの後、解放されるマチルダ。
 もはや、目がうつろだ。

「き……綺麗になるために……調教しなさい」
 顔を背けて言う貴婦人。だが、言葉を発するたびに、さらなるマゾの淫欲が募るのだ!

「マチルダさま、メイドのお二人の目を見て、ちゃんと命令しないといけませんわ」
 助手のアイコが笑いながら言う。
 それに素直に従ってしまうマゾの身体。

 じっとかしこまって、ご命令を待っているミウとパルテ。

「綺麗になるために……調教しなさい」
「それはマチルダさまを調教することでしょうか?」
 ミウが聞き返す。
「そうよ、この私を……調教するのよ」
 目を見てはっきりと言ってしまった。
 調教をしろと命令したのだ。

「わかりましたわ。ご主人様の淫らなお身体を……私たちは調教いたします」
 二人のメイドがマチルダの身体をもてあそび始めた。

 クリトリスと膣穴を責めるシーン



 信じられない悦楽に浸った貴婦人。
 メイドからの執拗なマッサージ、そしてついの肛門さえヒトミと助手達に嬲られてしまった。これが綺麗になるための施術というのだ。心の中ではおかしと思いながらも、受け入れてしまう自分。
 されている間もしつこくマゾの麻薬は塗られ続けている。それがずっと、マチルダの理性を狂わせている。その狂いに貴婦人は抵抗できない。自らクリトリスと膣穴を調教してくださいなどと、ヒトミ達の前で言ってしまった。

 しかし、その後の絶頂責めは、この世のものとは思えない悦楽だったのだ。
 その悦楽を刻まれた貴婦人。

 それをじっと別の部屋で見ていた者がいる。

「あれはすごい」
 顔がポッと赤くなっている。ラミアだ。
「ご堪能いただけましたか?」
 アイコが笑顔で言う。
 それに気持ちよくうなずく貴婦人。

「まさかあれだけ変わってしまうとはのう〜 あの調子でどんどん堕とすのじゃ」
 マチルダがマゾ女に変わっていくのがたまらないようだ。
 どうやら、このラミアはマチルダが完全に堕ちた時に何かをやるつもりらしい。
 が、そのためには、もっと堕ちてもらわないと困るというわけだ。

「ヒトミよ、わらわが求めていることを出来るような状況になるまで追い詰めよ」

「そして、わらわの想いが達成されれば、そなた達のことはなかったことにしてやるぞ」
 ニッと邪悪な美しさを出すラミア。
 マチルダの悪夢はまだまだ続く。


  
「そうか、それはよかったな」
「はい」
 マチルダが妙にかしこまっている。それもそのはず。
 自分の目の前にいる男性が、父親だからだ。
 グレン・アーリー。この国の最高執政官。
 周りには二人の側近らしき者がいる。部屋の外には護衛官だ。

「後は……ルウがしっかり後を継ぐことだ」
「はい」
 窓の向こうを見ながら黒ひげの男性がマチルダに言う。 
 父はアーリー家の勢力の拡大と維持に努めている。
 中年男だが、痩せ型。ナイスミドルといったところ。
 このマテリア家もいずれは……アーリー家の勢力下に入るのだろう。

「さて、本題に入ろうか」
 少し険しい顔でグレンが話を始める。
 グレンが話す内容はこうだった。

 左の家臣団。
 その生き残りが、他国で勢力を持ち、いろいろ画策しているらしい。
 だから、その娘であるマチルダに警戒するように忠告に来たという。

「わかりました」
 うなづくマチルダ。しかし、こういう事になた張本人は、マチルダの目の前にいるのだが。30分ほど部屋でお話が続いた。
 
 そして部屋から出て廊下を歩いている時……

「シュンか」
 目の前に偶然あらわれた美少年が一人。 
 そのとおり、シュン・マテリアがあらわれた。
 深々と礼をするシュン。同時にチラッとマチルダも見る。
 昨日の夜のオナニーを思い出してしまった少年。
 義理とはいえ、自分の母親をおかずにしているシュン。
 しかし、この美しさとこの色気では仕方ないだろう。
 こんな綺麗な母親はそうはいない。

「大きくなったな」
 笑顔で答えるグレン。だが、いずれはマテリア家から追い出すつもりだが。
「はい」
 数十秒ほど雑談してシュンは去っていった。
 そのシュンを見ながら……

「ところで……シュンはいくつになった?」
「18でございます」
 今度は、シュンの事を何気なく聞いてきた。
「そうか……」
 18歳というのはこの国では成人であり、そして……
 貴族の息子は力を持つ事が出来る立場になる。
「あの者は、いずれそれなりのところへやるつもりでいる」
 それなりのところへやると聞くといいように聞こえるが、ようはマテリア家から追い出すことだ。
「心得ておりますわ」
「うむ、それでいい」
 グレンもシュンをひどい扱いはしない方針だ。じゃないとマテリア家の親族が不満を持つことにもなるからだ。

 御馬車に乗るグレン。従者も合わせたら数百人はいるだろう。
 さすがは最高執政官。その行列を見ているミウとパルテ。

「うわ〜 すごい」
 やっぱり権力者は違う。威光がすごいのだ。
 その権力者の娘を調教しているのがこの二人という現実。

 その行列を……部屋でシュンはじっと見つめていた。

 複雑な思いで……
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